「八木幾朗墨画考」
島田市博物館で開催されている「八木幾朗墨画考」へ。
(会期:本館:2012.10.16~12.5、分館:2021.10.2~11.28)
八木幾朗氏は、日本において墨が長く人々に親しまれてきたことや、人々が筆に乗せて伝える記憶や感情に注目し、墨を用いて我々が生きる今の時代を表現し続ける社会派の日本画家です。
古来より日本人は、濃淡を変えることで、文字も絵も描くことが出きる墨を用いて、さまざまな記憶を伝え残してきました。八木氏は、自身が挑み続けている伝統的な水墨画や日本画からさらに表現の幅を広げた表現を「墨画考(ぼくがこう)」と称し、心に寄り添う作品を創作しています。現代社会に生きる人々の、言葉に表すことができない複雑で繊細な心情を感じていただけたら幸いです。
本館:墨画に至る前までの、岩絵具を使った着彩の作品を中心に展示します。
分館:墨で描かれた大型の墨画作品などを展示します。
(HPより)
伺った時はちょうど、ご本人によるギャラリートークが始まった所と案内されたので参加してきました。
本館・分館合わせて2時間超。
若い頃からどのように描く作品が変わって行ったのか、どの作品にどのような素材を使っているのか興味深く聞かせていただきました。
本館・分館ともに撮影ok。
静岡市のお寺(名前失念)の御朱印帳の為に描かれた龍。
スカイツリーよりも格好いいと力説されていた東京タワー。
分館にはガラスなど無く、作品がそのままに展示されていました。
津波後の町並みを表現したこの作品を作り終わった後に、東日本大震災があったと。
知らないで観ていたら、新最後に製作されたのかと勘違いしていたかも。
ギャラリートークに参加していなかった方が、可愛いと言っていてこちらの題名は「分断」。
鳥は人を表していて、2枚に分かたれていることを表現していると。
ご本人からお話を聞いていないと分からないことも多いです。
「博物館」で美術品の展覧会を行うことは難しかったそうです。
実際に計画からかなりの時間が経っていたそう。
島田市に美術館は無いのだから、仕方ないと思うのですが。
いっそのこと愛知県岡崎市のように「美術博物館」にしてしまえば良いのに。
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